2015年04月20日

「魔法使いのハーブティ」より

メディアワークス文庫で出ている「魔法使いのハーブティ」(有馬カオル 著)を読みました。

これが、ハーブが登場する心温かくなるエピソードがいっぱいで、真似をしたくなるんですよね。


奥さんを亡くしたばかりのおじいさんが、奥さんが植えたハーブでもっさもさになった庭に除草剤を撒きたいといいます。

ハーブカフェのマスターは、そんなおじいさんにペパーミントとネトルのブレンドティーを出して、ゆっくりと話を聴いていきます。

最初は、おじいさんは奥さんの悪口ばかり。
料理が下手だの、不器用だのと。

だけど、実は奥さんが作ってくれたカレーライスの味が再現できないのに悩んでいたのです。


マスターは胃をさするおじいさんの様子を一目見てピンと来ていました。

ペパーミントとネトルのハーブティを出したのも、ペパーミントは胃腸や胆嚢、肝臓の働きを促し、ネトルは豊富な栄養素で荒れた胃の粘膜を保護するから。

そして、主人公の少女と一緒に普通にルーでカレーを作り、そこに野菜や肉を痛めているときにひとつまみのクミンの種を入れます。

それはおばあさんのカレーの味でした。
胃の弱いおじいさんのために、健胃作用のあるクミンの種をたっぷり入れていたのです。

庭に植えていたのは、おじいさんのためを思って選んだハーブたち。


おじいさんはそっと涙をぬぐいながら、帰っていきました。


ぜひ読んでみて下さい。


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Posted by ゆき3113 at 23:15│Comments(0)ハーブ
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